世界77万社、3000万人が活用する全く新しいビジュアルコミュニケーションプラットフォーム
Draw My Lifeは、ホワイトボードアニメーションという手法を使って自分の生い立ちを紹介した動画です。
2011年、12歳のアイルランド人ミュージシャン、ブライ・オライリーが、自分の人生を語るビデオを投稿したのが始まりでした。
彼は、手書きの紙切れとマジックで、幼児期から今に至るまでの人生を観客に語りました。
それ以来、「Draw My Life」の流行が世界的に広がりました。Googleでは「Draw My Life」の検索結果が90万件以上公開されており、このジャンルの様々な動画を紹介するDraw My Lifeチャンネルには120万人以上が登録しています。
Draw My Lifeは自叙伝を共有するためのツールとして始まりましたが、今では多様な場面で使用されています。
アーティストはポートフォリオに使い、新入社員は会社での自己紹介に使い、有名人は私生活の共有に使い、セラピストは患者に使い、教師は教育の一環として授業に取り入れています。
スマートフォンが登場する前の宿題は、鉛筆や紙が一般的でしたが、現在では、パソコンやIPadを利用したモバイルアプリやクラウドベースのプログラムを用いた授業を取り入れることにより、教師は動画ツールを使用する機会が増えました。
では、子供たちにDraw My Lifeを活用し、どのように自分の人生を描いていくべきか?
Powtoonを使った事例を紹介します。
1.良い物語を伝える為のに必要な要素を理解した上で、考えてみましょう。あなたにとっての良い物語とはどういうもの?
2.以下の31のレッスンアイデアの中から1つ選ぶ(または自分で作る)。自分の人生の主な出来事を、箇条書きでも構わないので書き出してみる。
3.絵コンテ - (文字と画像で構成されたシーン)を使って物語の構成を組んでみましょう。
4.組んだ構成をPowtoonのスライドに追加し、順番に並べます。
5.ナレーションを録音し、Powtoonにアップロードします。
6.補足で取り入れたい動画を録画してPowtoonにアップロードしたり、アニメーションのスライドにして色づけてみましょう。
7.完成したら世界に向けて発信してみましょう。
「Draw My Life」では生まれた場所、子供時代の主な出来事、旅行、楽しかったこと、失敗、成功、現在の状況など、自分の人生の旅を語ります。このシンプルなレッスンプランでは、自分の人生を振り返り、良い点を評価し、自分の長所を見つけ、欠点を認識し、おそらく来年の計画を立てることができます。この動画は、カップケーキとフロスティングを使ってポップな印象の魅力的な動画に仕上がっています。
特に幼少期や思春期には、日々、浮き沈みがあります。昔のことをすべて思い出すのは少し抵抗があるかもしれませんが、まずは短い時間から始めてみましょう。
ここでは、不可能を可能にする方法を紹介します。将来の自分の姿を思い描いてみましょう。大統領、宇宙飛行士、歌手?はたまたユーチューバー?
それを思い描いたら、次に逆算してみましょう。その目標を達成するために、今から何をする必要があるかな?それを描き出して、動画に起こしてみましょう。
亀の甲より年の功、ということわざがあるように、私たちより長く生きている人は、あなたが知らないことを知っています。
子供達にインタビューをさせ、"年配者の人生を描く "という課題を与えます。対象となるのは、祖父母、隣人、老人ホームの入居者などです。子供たちは自分の知りうることのできない経験を早くに学ぶことができるでしょう。さらにインタビューされる高齢者の方々は、自分の知恵を共有する場を持つことになり、良いコミニュケーションの場となるはずです。
これは簡単です。あなたの声でナレーションされた「Draw My Life」ビデオを作りましょう。アインシュタインやスティーブ・ジョブズ、織田信長など偉人の物語を一人称で追体験することで、子供たちは事実をより深いレベルで理解することができます(さらに視覚的要素は記憶に残りやすいです)。
ワン・ダイレクションのメンバーであれ、オリンピック選手のウサイン・ボルトであれ、誰にでも尊敬するヒーロー、ヒロインがいます。子供たちに「憧れの人の人生を描く」という課題を与えるのは、想像しただけで胸が熱くなりませんか?想像を絶するような障害を克服したヒーローがいるかもしれません。
シンデレラや桃太郎など架空の人物を使って、その人物の視点から物語を語りなおすというのは、独創的で面白い試みになること間違いなしです。
「ロミオとジュリエット」は約5回、「緋文字」は約3回リメイクされています。これらの詩や小説が時代を超えて残っているのは、物語として洗練されていて、そして少し挑発的であるからです。しかし、これらの古典の視覚的要素は、何年もかけて変化し、時代に適応してきました。動画を使って古典作品に新しい命を吹き込んでみませんか?
子供や若い世代の人たちのある統計では厳しい結果が判明しています。ソーシャルメディアに費やす時間の長さが、うつ病や自尊心の低下、自殺願望の増加に直結するという研究結果が出ています。若い世代の人たちにとって、SNSやネット上の世界と現実を割り切って区別するのは難しいことです。
そこで、彼らの葛藤を視覚化し、自分の人生に胸を張ってもらいましょう。
生徒たちに、これまでに遭遇した苦難と、それをどのように克服したかを説明してもらいましょう。もし彼らが葛藤の中にいるとしたら、状況を改善するためにどのような手段を取ることができるでしょうか?(もちろん、これは他人に共有する必要はありません)。
BoredPandaのコミュニティメンバーであるChuzさんは、「私は重度のうつ病を患っています...人から『どうですか?』と聞かれ、実際に純粋な答えを求められると、言葉を探すのに苦労します」と書いています。こうして、絵は人の内にある動揺を示すコミュニケーションツールとなったのです。
人間の数だけ、様々な恐怖症があります。蜘蛛恐怖症、高所恐怖症、人前で話すのが怖いなど、誰にでも恐怖症はあります。どんな恐怖症であっても、あなたはそれを克服できる可能性があります。いつから始まったのか、どんな影響を受けたのか。対処や克服のためにこれまで何を試しましたか?辛いかもしれませんが、無理のない範囲でそれらを一度書き出してみましょう。
動物や植物は毎日のように絶滅しています。哺乳類、魚、鳥、昆虫、花...そして微生物である菌類までもが絶滅しています。子供たちに、かつて繁栄していたのに絶滅してしまった生物を選んでもらいましょう。その生物が絶滅するに至った原因は何か、同じような種に同じことが起こらないようにするために、今の私たちにできることは何か。(How2Drawは、動物を描くスキルを上げるための、すべての描画レベルに対応した素晴らしいサイトです)
この動画は絶滅危惧種に該当する生き物が、まだ救える現状にあるという希望を与えてくれます。もしあなたがユキヒョウや熱帯雨林のカエルだったら、その種を救うために何ができるでしょうか?このビデオは、ユーザーの行動を促すもの(寄付、教育、支援)になっています。
子供たちは楽しい誕生日を迎えられましたか?今までで一番思い出に残るクリスマスになりましたか?素晴らしいボランティアをしましたか?そんなときは、「私のイベント」を描いてみましょう。撮影した写真やビデオは、Powtoon Connect Appを介して携帯電話から直接アップロードすることができ、Powtoonスタジオのメディアフォルダに保存されます。
家族の絆を深める時が来ました!子供たちに質問を投げかけてみましょう。お姉ちゃんの得意なこと、お父さんがいつも言っている言葉、おじいちゃんがいつも買ってくれるお菓子など..。絵コンテを描いてみましょう。
従来の「Draw My Life Video」はナレーションが入っていましたが、音楽、テキスト、そして画像のみで語ってみませんか?
言葉が制限されているからこそ、想像力が発揮されるのです。
世界には様々な歴史があります。戦争、奴隷制度、そして忘れもしない、2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件。実際に起こったことを伝えるとしたら、あなたはどんな風に伝えますか?子供たちには、これらの出来事に至るまでの経緯や、その出来事がどのように行われたかを、その出来事の視点から調べさせましょう。
中国は虎の養殖場で虎を飼育し、臓器を採取して販売しています。タイの象は、観光客のためにパフォーマンスをするために、隔離された環境で育てられています。韓国では、犬が非人道的に飼育され、肉として売られています。
現実にそうした生活を強いられている動物たちの気持ちになって動画を作成し、共有しましょう。
私たちの大切な地球を守るために、このような動画が用意されています。ペットボトルのリサイクルをテーマにした「Draw My Life」の動画をご覧ください。環境保護に貢献している組織やプロセス、法律について子供たちにも考えてもらい、Powtoonでオリジナルの動画を作成してみましょう。
インドネシアの児童労働者やダルフールの難民の生活を描くという、重いテーマです。研究テーマとして割り当てることで、問題に取り組めるようにします。査読付きの雑誌や新聞、科学関連のサイトを読み、世界の不正について自分なりの発見や結論を得ることができます。そして、その動画を世界に知らせる手段として広めることができます。
できる限り過去にさかのぼって、世代をつなげて、あなたという素晴らしい人を誕生させたルーツを知りましょう。
あなたの文化では、どんな記念日を祝いますか?どんな食べ物を食べますか?どんな服を着ていますか?世界と比べると何事も「普通」はありません。
科学の歴史や科学現象を教えるには、動画を使うのが効果的です。例えば、遺伝子がどのように発見されたかをナレーションで説明したり18世紀に作られたカメラと現代のカメラを比較したり、あなたが数学者だったらどんな動画を作りますか?
生物学が大学で最も人気のある科学専攻の1つであるのには理由があります。それは驚くほど視覚的だからです。子供たちに健康に関するヒントを加えながら「消化器系を描く」、「髪の毛の成長を描く」、「虫歯の形成を描く」課題を出してみましょう。こうすることで、科学を学び、健康増進についても学ぶことができます。
この動画は水循環の描き方を学ぶのにぴったりです。例えば、水滴と水の循環、地下鉄の線路など、授業で学ぶときには参考にしてみましょう。
人、場所、物を選び、対象の身元を知らない状態で描いてみましょう。誰が正しく推測できるかチームで発表すると面白い結果が得られそうですね。
自転車にも感情があるとしたら、どんな気持ちを想像しますか?子供たちに好きなモノを選んでもらい、その視点から「自叙伝」を作成してもらいます。想像力を働かせることができるでしょう。
漫画を読んだりアニメを見たりする代わりに、子供たちに自分のオリジナルキャラクターやスーパーヒーローを作ってもらいましょう。そのキャラクターの起源はどこですか?彼らは何をしているのか?誰と出会うのか?そのキャラクターとストーリーに沿って、「Draw My Life」ビデオを作成します。
いじめられたことによるトラウマは、一生続くものです。周りに相談できないことが多く、子どもたちは無意味な苦しみに耐え続けることになります。Draw My Lifeの動画は、子どもたちに吐き出しの場を提供しています。
これは、いじめる側の子供たちに与える課題です。いじめをした子供たちに、いじめられた子供たちの話を聞いてもらいます。そして、いじめをした子供たちがどのようなことをしたのか、どう思ったのかを描いてもらいます。
主に引用文を基にしたDraw my Lifeを作成してみましょう。引用文は個々の人生の様々な段階、感情、学んだ知恵を表しています。
課題を完成させることよりも大事なのは、課題を与えることです。Draw My Lifeのアイデアをすべて共有して、子供たちが自分自身で考えたオリジナルテーマのDraw My Life 動画を作ってもらいましょう。
動画に共通するコンセプト、「ヒーローズ・ジャーニー」というものがあります。作家であるジョセフ・キャンベルによって発見された理論で、神話の中にあるひとつの流れのことを指します。
ヒーローは逆境に直面し、それを(旅、成長、友情などによって)克服し、現代に帰ってくる、というのがストーリーの道筋です。
より魅力的にするために、Draw My Lifeを作成する際には「ヒーローズ・ジャーニー」を取り入れてみましょう。
以上、「Draw My Life」に関する31の方法をご紹介しました。これらのプロセスについてのご意見や、Draw My Lifeのアイデアがあればお聞かせください。
※本記事は、「Help Your Students Save the World with These 31 Glorious Draw My Life Video Lesson Plans 」を翻訳・加筆修正したものです。