2020年に、従来のデジタルを活用した教育の仕組みが十分に働いていないことが分かっています。いまの状況が続くと離職率は高くなり、従業員の40％は研修の不足を理由に、1年以内に会社を辞めると予想されます。
ミレニアル世代とZ世代の従業員は、業務時間外であってもより多くの開発機会を求めていることが分かっています。実際、Kallidus社による2021年の調査によると、労働者の61％が自主的な学習を行っており、新しいスキルを学ぶために追加のコースも探しています。回答者のうち65％は18〜35歳で積極的に自分の成長を追求しています。
私たちのほとんどは日々新しいスキルを学んでいますが、YouTubeやソーシャルメディア、自主的なオンラインコミュニティ、または職場の同僚を通じて、より魅力的な学習を行うことを求めています。現代では相互作用とコラボレーションが求められています。教育における従来の「トレーナーから学習者へ」の一方通行なアプローチは、時代遅れになりつつあります。
そのことを念頭に置き、調査結果を活用してチームが求めている学習アプローチを、きちんとチームに提供するために、ピアツーピア学習を中心とした職場環境と文化を育むために必要なすべてのステップや、それらを実現するためのツールとしてPawtoonをご紹介します。
学習を始める前に、ピアツーピアの学習目標を定義しましょう。
・オンボーディングの成功を求めるのか
・従業員のエンゲージメントの維持、もしくは向上を求めるのか
・売上高を削減を求めるのか
目標を定義すると、計画を作成しプログラムの成功を効果的に測定できるようにする主要業績評価指標（KPI）が定義できるようになります。
大企業で働いている場合、まずは小さい規模で始めることが常に成功への鍵です。この時に先頭に立つ最初の従業員は慎重に選ぶ必要があります。
最大限の成功を収めるためには、自社愛が強い人や若い社員から始めるとよいです。おそらく彼らはこの新しいアプローチを高く評価し、その価値を理解してくれるはずです。そして、今後従業員の中で新しい基準を設定することに注力してくれるようになります。
YouTubeやTikTok、Instagramリール、SkillShareなど、ミレニアル世代、特にZ世代に活用されるコンテンツおよび学習プラットフォームの共通点は動画であることです。また、ピアのために作成されているという特徴もあります。
「デジタル・ネイティブ」と呼ばれるZ世代は、世界の労働人口の25％を占めています。この世代の社員は、動画コンテンツやテクノロジーを活用する傾向が強いため、学習ツールもこのオンライン世代に合わせたものが必要です。
リーダーとしては、従業員に協力してもらうためには、彼らが最も慣れ親しんでいるものに最も近いツールを提供する必要があります。動画は、この2つの世代に自分の知識を仲間に伝えることを本質的に促すものであり、コンテンツを作成しているときには自分も参加し、学習しているときには仲間も参加するという、2つのエンゲージメントを促します。
ピアツーピア学習プログラムに参加する前に、ストーリーテリングと動画ストーリーテリングの両方のトレーニングを社員向けに実施することを検討しましょう。メッセージを視覚化するための基本的なヒントを使い、それを明確な箇条書きのステップに落とし込んでいきます。
このトレーニングを受けることで、成果やピアツーピア学習教材の質が格段に向上するだけでなく、従業員が日々の仕事で力を発揮し、エンゲージメントやコミットメントの意識を高めることができます。
社員同士の適切なマッチングは、学習プログラムを成功させるための最も重要な要素の一つです。同じ職種や部門で、年配の社員と若い社員を組ませるとよいでしょう。
若い社員は、経験豊富な社員の経験から恩恵を受け、逆に彼らは最新の開発やイノベーションについて学ぶことができます。他にも、場所や業種、部署が違っても似たような役割を担っている人を組み合わせることも考えられます。ミドルマネージャーと、リーダーシップを発揮している人。個人的な人生のステージを共有している社員（例えば、親になったばかりの人など）。
肩書きの違いを超えて、社員同士がお互いに学べることはあります。
従業員がコンテンツを作成し、新人に配信することで、スムーズなオンボーディングを実現しましょう。例としては、以下のようなものが考えられます。
dos and donts of (insert subject),
COVIDガイドライン。
会社のガイドライン。
IT技術のルールやプラットフォームのオンボーディング。
カスタマーエクスペリエンス
従業員は自分の仕事、ニーズ、痛みのポイントを直接知っているので、学習教材を推薦させましょう。これにより、コラボレーションの環境が醸成され、ひいては社員のランキングや同僚とのつながりも向上します。
新人が自己紹介をしたり、自分で作成したビデオコンテンツで専門知識を共有できるようにしましょう。企業内のすべての人は、それぞれの特定のテーマについて深い専門知識を持っており、すぐにピア・ツー・ピアのガイダンスの文化を育み、コラボレーションを促進します。彼らのスキルを引き出し、会社全体が利益を得られるようにしましょう。
同僚が主題の専門家になるように、従業員が従業員に教えるようにしましょう。コラボレーティブ・ラーニングは、従業員のエンゲージメントを高め、コミュニケーションやチームビルディングの能力を向上させます。
従業員は、同僚が自分を頼りにしていることがわかれば、コースを修了するモチベーションが高まります。同僚の学習を支援することで、同僚がビジネス上の課題を克服するために協力するという責任感と仲間意識が生まれます。
そしていつものように、社員からのフィードバックを集めましょう。ピアツーピアの学習体験にどれだけ満足しているか、何を変えたいか、活躍するために必要な制作ツールは何か、などを聞いてみましょう。経験をより良くする唯一の方法は、経験者の意見を集めることです。
あなたとあなたの試験的な従業員が、このプロセス全体を経て、フィードバックを集め、（必要であれば）さらなるソリューションを提案した後、すべてをテーブルの上に置いて、このプログラムに参加しなかった従業員にこれらの結果を提示します。
そして、最も重要なことは、ピアツーピア・ラーニングの利点を強調することです。この学習アプローチの価値を理解したとき、より多くの人が参加したいと思うでしょう。
役割、年齢、職場環境、学習スタイルを問わず、従業員を惹きつけ、刺激を与え続けることは非常に難しいです。しかし、ピアツーピアの共同学習を促進することでなら、この問題を解決することができます。
動画は、オンラインでの学習やコンテンツの消費に適した方法であるため、ピアツーピアの学習を中心とした職場環境を促進するための理想的なツールです。
チームや企業、教育機関向けに開発されているPowtoonは、動画やビジュアルコンテンツを楽しく作成し、簡単に管理し、迅速に配信することができるビジュアルコミュニケーションプラットフォームです。ファイザー、アクセンチュア、パナソニック、オリンパス、PWC、フェイスブックなど、世界150以上の国や地域で、77万社の企業と3,000万人以上のビジネスパーソンが活用されています。また、Fortune500掲載企業の96％で導入されており、世界中で8,500万個以上のコンテンツが作られています。
初めから豊富なテンプレートが用意されており、職種や業界に合わせて素早く最適なものを選択することができます。また、エフェクトの数も多く、日本語対応しているので導入後の学習時間をあまりかけることなく、最高のビジュアルコミュニケーションを体験できます。
従来の動画作成ツールとは異なり、編集不可な領域が無くすべてのデータを編集可能です。また、ルーティンワークでの活用も考えられており、わずか数クリックでテンプレを作成しアカウント間で共有することもできます。これにより、0から全て作る必要がなくなります。例えば、パワーポイントのデータなどをアップロードすれば自動で動画を作成します。
モバイルやSNSに最適化された動画を作ってしまえば、アップロードはたったワンクリックで可能です。動画素材も各種プラットフォームから、自由にインポートして利用することもできます。また、FacebookやInstagram、HubSpot、YouTubeなどのプラットフォームに直接Powtoonの管理画面上からアップロードすることができ、動画のバージョン管理まで完結させることができます。
Google Chromeの拡張機能を使えば、一瞬でブラウザの動画やキャプチャを高度なエフェクトとセットにして撮り、そのままシームレスにPowtoonの管理画面上で編集できます。それにより、全ての領域において無駄なコミュニケーションを減らし、業務を円滑に進めることが可能になります。
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※本記事は、「How to Start a Peer to Peer Learning Program Using Video 」を翻訳・加筆修正したものです。